こんにちは!愛媛県八幡浜市真穴地区出身のブロガー、タマです!
「真穴みかん」は聞いた事があるけど真穴ってどんな場所なんだろう…?
甘くておいしい真穴みかんは全国的にも有名ですが
一体どんな場所でそんなおいしいみかんが育っているのか気になりますよね!
今回の記事では真穴でみかんと共に育ってきた私「タマ」が…
真穴地区や真穴みかんについてのご紹介をいたしますね!
真穴みかんで有名な真穴地区
愛媛県はみかんの産地として有名ですよね。
一般的に『愛媛のみかん』と言われるみかんは『温州みかん』を指します。
温州みかんにも産地によりたくさん呼び名や種類がありますが…
真穴みかんは愛媛の中でも古くから有名なみかんブランドです。
「【真穴みかん】通販でも購入できる甘くておいしいみかんです!」の記事でも真穴みかんの素晴らしさについて触れましたが…
甘く口の中でとろっととろける果肉と後味で感じる酸味が絶品です!
真穴みかんは百十有余年の伝統を受け継がれて育ったとてもおいしいみかんで、過去に様々な賞を受賞した経緯もあります。
1949年、1951年、1957年に日園連主催の全国果樹品評会で農林大臣賞
1964年には全国初の優良みかん産地として第3回農業祭園芸部門で天皇杯を受賞しました。
真穴みかんで有名の真穴地区は一体どんなところ?
そんなとってもおいしい真穴みかんが育っているのは一体どんな場所なのか…
5つの集落を総称して「真穴地区」と呼ばれる
『真穴地区』は大きく分けて5つの集落から成る地域を指します。
▼真穴地区の5つの集落
- 大釜(おおがま)
- 真網代(まあじろ)
- 小網代(こあじろ)
- 波切(なきり)
- 穴井(あない)
地図を見てもらうとおわかりかと思いますが…
地図上に真穴という地名はありません!
「真網代(まあじろ)」「穴井(あない)」という地名を足して「真穴地区」という総称で呼ばれるようになりました。
真穴の名称には含まれていませんが「大釜(おおがま)」「小網代(こあじろ)」「波切(なきり)」という集落もあります。
5つの中で比較的大きな集落が「真穴」名前の由来にもなっている「真網代(まあじろ)」と「穴井(あない)」です。
(今になってみればどんぐりの背比べですが(笑)
とりあえず超ど田舎!
真穴の比較的栄えてる地域『真網代』のメインストリートをご紹介しますね。
▼真網代メインストリート
・・・
なんもない!
きっとあなたもそう思ったはずですよね(笑)
真穴はとりあえず、絵に描いたような田舎です!
どのくらい田舎なのかは『最寄りのコンビニに徒歩で行くのにかかる時間』が物語っています。
真穴地区から最寄りのコンビニまで歩いて
なんと…
2時間もかかるんです!!
コンビニって便利だからコンビニって言うんじゃないの?
2時間もかかって便利なの?
って、コンビニには何の罪もないのに逆ギレしたくなるくらい遠いです。
小さな商店はありますが市街地と比べると品揃えが乏しいので不便です…。
私が学生時代は八幡浜市街地の高校へ海から吹く激しい潮風を受けながら1時間半くらいかけて自転車通学していました。
バスも1時間に1本くらいしかなくて、夜は18時頃で終了します(涙)
同じ八幡浜市の人も真穴地区の場所を知らない
真穴は八幡浜市にありますが
同じ八幡浜市民でも真穴に行った事がないって人はたくさんいます(涙)
私は高校ではじめて真穴地区の外の人達と深く接したのですが…
もはや真穴が外国扱い…
真穴は八幡浜市の端っこにあります。
地図を見ても周辺に何もないのがわかりますよね↓
・・・
ぽっつーん…
真穴はみかん山と海しかないので、同じ八幡浜市民でも来る機会がないんですよね…
同じ八幡浜市民でも真穴を知らない人がいるのには納得です。
山と海に囲まれた自然いっぱいの場所
ここまではちょっと真穴地区をディスってしまいましたが…
誇れるところもたくさんありますよ!
田舎なだけあって自然がいっぱいです!
▼段々畑
真穴地区は上の写真の様に山と海に囲まれています。
海岸近くの山に石段を積み上げて作られた美しい段々畑が広がっています。
▼段々畑から見下ろした真網代
段々畑から見下ろした下界の風景はこんな感じ。
▼真穴地区の海
海が澄んできらきらしてる〜!
穏やかな宇和海の海もとてもきれいです!
▼真穴地区の夕日
真穴地区は夕日もとても綺麗と有名!
よく夕暮れ時にはカメラマンが写真を撮っている姿を見かけます。
ドラマのロケ地になるほどの風情のある風景
そんな懐かしい自然いっぱいの景色が評価されたのか…
2017年には真穴地区が全国放送のドラマ『リバース』のロケ地に選ばれました!
2017年4月14日から6月16日までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された藤原竜也主演のテレビドラマ
ドラマのロケの撮影では…
藤原達也さんが来てかなり地元民がわきました(笑)
こんなど田舎にわざわざロケに来て頂き…とても光栄です!
▼ドラマリバースのロケ地付近の風景
真穴地区は漁業も営んでいるので港には船が連なっています。
▼集落の風景
山の斜面に沿う様に集落が立ち並んでいます。
▼港付近
桟橋も趣がありますよね。
真穴みかんだけではなく座敷雛でも有名
真穴地区は真穴みかん以外にも「座敷雛」で有名です。
座敷雛とはその家の長女が産まれた時に行う、真穴地区に古くから続く初節句のお祝いです。
▼座敷雛の様子
お雛様と日本庭園がとっても綺麗ですよね!
この庭園を家の座敷に作る事から座敷雛と言われています。
座敷いっぱいに、古い日本家屋・鯛のお造り・お菓子・盆栽・桜など繊細な飾りが広がって…
座敷雛は息をのむ美しさです!
お雛様をモチーフにした庭園風景に春の訪れを感じる事ができますよ。
昔はちゃんと名前の通り自宅の座敷で行なっていましたが
今は座敷でやるのが片付けとか色々大変なので倉庫でなどで行うことが多いです。
私が小さい頃は毎年5、6件の座敷雛があって各家の座敷雛を順々に回りそれぞれを見比べるのも楽しみの一つでしたが
最近は少子化で子供の人数も減り、毎年1〜2件と座敷雛の数が減ってきておりちょっと寂しいです…。
毎年4月の初めに開催されているので、まだ見た事がない方は是非一度お越しくださいね。
ほとんどの家がみかん農家
真穴はほとんどの家がみかん農家、または漁業を営んでいます。
▼真網代の選果場
海岸にはとっても大きな選果場があります。
ここで収穫したおみかんが選別、出荷されます。
おそらく真穴地区の7〜8割くらいはみかん農家です。
そのため真穴地区の住民はみんなみかんの申し子!
みかんのプロフェッショナル!!
無償でみかんをプレゼントする「愛のみかん運動」がある
真穴地区の小中学校では1967年から毎年「愛のみかん運動」が行われています。
「愛のみかん運動」はみかんの収穫期に小中学生が持ち寄ったみかんを市内外の様々な施設に無償でプレゼントするというイベントです。
温州みかんの収穫期は10月末〜12月末頃ですが…
毎年みかんの収穫期、真穴地区は大忙しです!
県外からアルバイターを家に住み込みで雇うほど忙しいので、子供達も山に駆り出されます!
真穴小中学校では農繁期で大忙しの11月頃「お手伝い週間」という期間が設けられているんです。
生徒たちは「お手伝い習慣」の間みかんの収穫を手伝ったり、家で家事を手伝ったり忙しい家族の手助けをします。
(私が子供の頃は午後から休校とかになってたけど、今はどうなんだろ?)
「お手伝い習慣」にお手伝いを頑張ったご褒美として生徒たちは真穴みかんをもらいます。
そして、「愛のみかん運動」開催日は生徒たちがご褒美としてもらったたくさんのみかんを袋にさげて登校してくるのです。
生徒がみかん農家の子供であることを前提としたイベントなんてすごくないですか?
実はゆるキャラもいる『まあニャ』
今ゆるキャラブームですよね!
実は真穴にもゆるキャラがいるんです!
▼真穴のゆるキャラ
こちらは
真穴地区のゆるキャラ『まあニャ』です!
真穴小学校の児童が作ったキャラクターで真穴地区で有名な『真穴みかん』をモチーフにしたほっかむりを被っています。
なんか口から大胆に魚がはみ出している!?
と、ツッコミたくなるところもありますが…このゆるさがたまりません。
まあニャの看板もありました↓
『真穴みかん』の本まである
実は真穴みかんの本まで出版されているんです!
▼写真集『真穴みかん』
『真穴みかん』はその名の通り、真穴地区の自然や人物みかんの収穫作業など風景をまとめた写真集です。
写真家:広川泰士さんとグラフィックデザイナー:佐藤卓さんによって作られました。
私はこの写真集は持っていませんが、発売当時に開催されていた写真展に行って写真を見てきました。
真穴地区の人ではなくても、どこか懐かしいさを感じる人々の表情や風景のつまった写真集です。
この表紙のおっちゃんの笑顔とってもいい感じですよね?
真穴の先祖は源蔵前から船でアメリカに渡った!
真穴地区のご先祖様は船でアメリカに渡った事もあるんです。
大正2年に真穴の若者15人が長さ15mほどの小さな打瀬船「天神丸」に乗って源蔵前と呼ばれる渚からアメリカに出航しました。
そして見事サンフランシスコの北ポイントアレナに上陸したのです!
はるか昔に異国の地を目指して偉業を成し遂げた真穴のご先祖様…
夢とロマンがある真穴の歴史です!
▼源蔵前
こちらは真穴の若者15人がアメリカへ向けて旅立った源蔵前の現在の風景。
今では偉業を成し遂げた地とは思えないほど静まり返った海岸となっています(笑)
▼源蔵前記念碑
源蔵前の近くには記念碑もたっています。
『冒険とロマンの浜:「源蔵前」』
かっこいいですね!
「進取の気性」「不屈の精神」を尊い「精神文化」として受継ぎ浦人の明日を拓く心の道標としたい。
真穴みかんがおいしい!
そして真穴地区を紹介する時に絶対忘れてはいけないのが…
とってもおいしい真穴みかん!
▼真穴みかん
つやっつやおオレンジ色が美味しそうですよね〜!
地元民としては慣れ親しんだ味ですが、他県の友人におすそ分けすると
「何このおいしいみかん!?」
とっても気に入ってもらえてリピーターになってくれる方も多いのでとても誇らしく思います。
真穴みかんは皮がとっても薄く実にぎゅっと旨味と美味しさの詰まったみかん!
あまくてとろっととろける様な果肉と後味の酸味が絶品です!
全国放送のテレビでも多数取り上げられるほど有名みかんブランドなんです!
こちらは2017年に朝のめざましテレビの生放送で真穴みかんが紹介された時の映像です↓
真穴地区は古くからの伝統を大切にしている
真穴地区の人々は古くからの伝統やしきたりを守りながら生活しています。
春には春祭り↓
夏には夏祭り↓
秋から冬にかけてみかんを収穫し↓
そして冬を越す…
真穴地区の人々はそんな1年を毎年繰り返しています。
真穴みかん、座敷雛をはじめとして
真穴地区の人は伝統を代々受け継ぎながら古く良きものを大切にしているのです。
真穴へのアクセス
この記事を見て「真穴に行きたい」!って思った方のために真穴へのアクセスも記載しておきますね。
真穴地区『真網代』のJA西宇和支店の場所です。
お車で真穴に向かう場合は松山自動車道を大洲ICで下車してください。
大洲ICからは車で43分(27.8km)で真網代まで到着します。
近くに高速道路が通っていないので…高速下車後からかなり時間がかかります(涙)
公共の機関で真穴に向かう場合、最寄り駅はJR八幡浜駅です。
駅から徒歩で真穴まで向かう事は不可能なので路線バスを利用してください。
JR八幡浜駅から宇和島バスを利用して27分ほどで上記地図のJA西宇和真穴支店に到着します。
まとめ:真穴地区は素晴らしい!
海や山の自然、季節毎に変わる景色、伝統の行事…
真穴地区の人たちは都会では忘れがちなもの大切にしながら生活をしています。
今回の記事でも書いた様に真穴地区は田舎で何もありません。
でも私は生まれ育った真穴が大好きです。
漂う潮の香り、海の満ち引きの音、収穫期に漂うみかんの香り…
真穴の持つ自然のパワーってなんだかすごくて元気になれるんです。
真穴で育った日々は私の宝物。
これらもずっと誇れる故郷(ふるさと)です。
▼真穴みかんを食べたみたい方へ
▼愛媛のおいしいみかんいろいろ
▼安い・うまい・豪華なおすすめ『おせち通販』サイト
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
ポチっと応援していただけると嬉しいです!
STU48のメンバーが愛媛みかんを推しているので興味を持ちました。
去年まではみかんをそれほどは食べていなかったんですが、近くのスーパー(東京西郊)に並んでいるみかん(西宇和みかん/真穴みかん)を買って、最近は毎日みかんを食べています。
そして改めてみかんってこんなにおいしいんだと実感しています\(^o^)/
それから、このブログは労作ですね、素晴らしいです。
これまで四国に行ったことはないんですが、いずれは八幡浜・宇和島を訪れてみたいと思い始めています(^^)
MM様、
はじめまして!
お忙しい中ご丁寧なコメントをありがとうございます^^
真穴みかん食べられたんですね〜おいしいと言って頂けて嬉しい限りです。
一口で『みかん』と言っても産地によってこれだけ違いがあるなんて…知らない方にとっては驚きですよね!
ブログもお褒め頂きありがとうございます。これからの運営の励みになります。
はい、是非また愛媛にお越しの際は南予にもお立ち寄りくださいね〜!
近所のスーパーで唯一、指名買いのように見かけたら必ず買っているのが真穴みかん。
薄皮で甘みが強く、別格といった感じでお気に入りです。
昨日も買ってきて、真穴ってどこだろ?と調べたらこのページへ辿り着きました。
もう8年ぐらい前ですが、
バイクで宇和島から松山へ向かう途中まさにこの地区を通りました。
入江が折り重なる海沿いの道を
みかん畑の丘と穏やかな海に挟まれて走るのはとても心地ちよい体験で、いい思い出です。
思いのほか海面に近い、低い位置を走るんですよね。
海の駅?的なところで
みかんジュースを飲んだか、シャーベットを食べた気がしますが、
どうだったかな…(あいまい
懐かしくて思わず長々書き込んでしまいましたが
真穴という地名自体はないとか
ほとんどがみかん農家だとか
みかん運動とか、いろいろ知れて良かったです。
素敵な記事をありがとうございました。
お気に入りみかんの産地と
自分の体験が結びついて、真穴みかん
もっと好きになれそうです。